60歳の定年を迎えてから入会した「大人の休日倶楽部」。せっかくならこのパスを活用して、ちょっと遠くまで旅してみたい――。そんな気持ちから選んだ行き先が、伊豆半島の最南端・下田でした。
伊豆急下田駅は、東日本エリア(仙台)から乗り継いで行ける“パスで行ける最果ての駅”。終点にたどり着いたという達成感と、少しずつ空気があたたかくなる感覚が、冬の旅にぴったりでした。
今回は、下田駅から徒歩圏内にある「下田伊東園ホテルはな岬」に宿泊。リーズナブルなのに温泉付き、駅から近くて移動も楽という点で決めた宿でしたが、思っていた以上に心に残る旅となりました。
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大人の休日倶楽部パスで選ぶ、冬のあたたか旅
「大人の休日倶楽部パス」は、JR東日本・北海道エリアの新幹線や特急列車を自由に乗り降りできるお得な切符。冬の寒さが厳しい仙台から、パスが使える範囲でできるだけあたたかい場所を目指したくなり、思い浮かんだのが伊豆。
特に下田は伊豆急行の終点。ここまで来れば、まさに“パス旅をやり切った感”が味わえます。
移動はすこし長めですが、のんびりと列車に揺られる道中もまた旅の楽しみの一つ。到着した下田は、空気も陽ざしもどこか柔らかく、心までほっとゆるむような場所でした。
駅近&温泉付き!選んだ宿は「下田伊東園ホテルはな岬」
下田温泉には魅力的な宿がたくさんありますが、はな岬を選んだ理由は明快でした。駅から一番近い温泉宿で、料金が圧倒的にリーズナブル。
「せっかく下田まで来たのだから、温泉には入りたい」「でも高級すぎると気疲れしそう」。そんな思いをすべてクリアしてくれる、ちょうどいい宿でした。
しかも妻が楽天トラベルで写真を見て「ここ、景色もよさそうだし、安くていいね」と気に入り即決。正直、価格が安すぎて「大丈夫かな…」という不安も少しありましたが、それは見事に裏切られました。
実際に泊まってみたら、「ここで正解だった」と実感
お風呂は大浴場も露天風呂も広くてきれい。露天風呂は丸い五右衛門風呂風で、海風を感じながらのんびりと湯あみできる最高の時間。
夕食はバイキングスタイルで、アルコールも飲み放題。事前に予約しておいた金目鯛の煮付けも想像以上に美味しく、地元らしさを感じる料理でした。
部屋はシンプルだけど清潔で、窓からは下田港が見渡せました。朝、目を覚ましたとき、カーテン越しに差し込むやわらかな光と、港で働く人たちの姿を眺めながら、隣で眠る妻を見て、「こういう時間が本当に幸せなんだな」と、しみじみ感じたのをよく覚えています。
特別じゃないけど、記憶に残る旅
観光地をたくさん巡ったわけでも、高級な宿に泊まったわけでもありません。
でも、あたたかい場所に来て、ゆっくりお風呂に入り、美味しいものを食べて、大切な人と一緒に過ごす。
そんな時間が、何より心に残る旅になるのだと実感しました。
旅行というと、つい“非日常”や“映える体験”を求めがちですが、気負わず出かけて、静かに癒やされる旅こそ、本当の贅沢なのかもしれません。
まとめ|次の“ちょうどいい旅”も、またどこかへ
今回の下田旅は、「大人の休日倶楽部パス」を最大限に使いながら、無理せず、でもしっかりと満たされる旅でした。
駅からのアクセス、価格、温泉、食事、居心地――どれもがちょうどよくて、今の自分たちにぴったりの旅だったと思います。
次はどこへ行こうか。そう思ったとき、また「こんなふうな旅がいいね」と、夫婦で話せるような、心に残るひとときでした。
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